野良猫/Stray cats

 

(1) 東京・西荻の野良猫2007/Stray cats in Nishiogi, Tokyo, 2007

     Originally intended for publication as a "postcard book". The project failed as the publisher went bankrupt, though. These photos take me back to the hot summer days, when I walked about the streets of Nishiogi trying to find stary cats and shoot them with my new SLR. I also remember nice cat-lovers I happened to know while I was shooting as well as the sun beating down on my head and how refreshing occasional cold drinks from vending machines were, etc, etc. The memory of all these things makes me sentimental, sort of. That's why I decided to include a section for the Nishiogi cat photos in my website.

2007年の夏、当時住んでいた西荻の街で野良猫の写真ばかり撮っていた。写真を初めて1年半ほどだったが、ひょんなことから自費出版で野良猫写真のポストカードブックを出すことになったのだ。買ったばかりの一眼レフは重かったが、路地や公園をうろついては野良猫を探しその姿をカメラで切り取っていく作業は楽しかった。当時は会社勤めをしていたが、ちょうど個人的な事情で休職中だったので時間は十分すぎるほどあった。真夏の炎天下、何時間も外に出ていることもしばしばだったので、随分と日焼けもした。結局撮影は11月ごろまで続いたように記憶する。(でもこの時のことを思い出すとなぜか真夏のイメージばかり浮かんでくる)私の方で必要な画像編集作業が完了、不慣れなプロラボでプリントを作り編集者に渡したのが年末だった。出版は春ごろということで、その時は地元の本屋に自ら営業に行こうかななんて考えていた。が、結局その写真たちが日の目を見ることはなかった。出版社が倒産してしまったのだ。

                     ☆

今でも、時々2007年の夏を思い出す。猫たち。写真を撮っていて知り合いになった人たち。(猫好き同士というだけで駅前のカフェでコーヒーをご馳走してくれたおじいさんもあったなぁ)夏の日差し。自動販売機で買ったドリンク。入道雲。ひんやりとしたアパートの廊下。今振り返るとエアポケットのような時間、贅沢な時間だったと思う。2007年の夏を思い出すと少しセンチメンタルな気分になる。

                     ☆

以下にご紹介するのは『西荻ノラ』というタイトルで発表されるはずだった作品たちです(今さら感はありますが…)。 

■その他の野良猫写真

 

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2018-7-11

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La fotografio kaj kolaĝo

per Akihiro Kubota

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